maintenance
矯正終了後の
メインテナンス
きれいに整えた歯並びを保つことを保定といいます。保定期間中には定期的なメインテナンスが不可欠であり、当院で治療を受けたすべての患者様に対して、必ず2年以上の保定期間を設けています。
また川崎の矯正歯科医院「かわさきノエル矯正歯科」では、他院で治療を終えた患者様で「保定中のメインテナンスだけを当院で受けたい」というご希望にも対応しています(その場合、現状把握のための検査・診断が必要です)。
保定期間の重要性について

矯正治療で整えた歯並びは、矯正装置撤去直後は、必ず動きます。これを「後戻り」といい、元の状態に戻ることはありませんが、軽度の凸凹が発生したり、かみ合わせの深さが変化したりすることがあります。
これを防ぐためには、「保定装置(リテーナー)」を用いる必要があります。当院では保定装置には、サーカムタイプ、クリアタイプ、FIXタイプ、クリブ付きサーカムのどれかを用います。
極々稀に、特に年配の方で、「リテーナーを使いたくない」という方がいますが、その場合、歯並びにずれが生じることは確実です。保定期間は最低2年間で、終日(1日あたり20時間程度)リテーナーを使用しなくてはいけない期間は最低1年間です。リテーナーを使わない、あるいは使えないのでしたら、矯正治療を受診するかどうかから再検討いただくほうが無駄がありません。
また、リテーナーを装着せずに後戻りが生じた場合には、当院では再治療をお受けしておりませんので、あらかじめご了承ください。
治療完了後も定期的に ケアを受けましょう

保定期間中は、むし歯・歯周病のチェック、かみ合わせのチェック、スケーリング・ポリッシング等の口腔衛生管理と、リテーナーの調整を毎回のご来院時に必ず行っています。
通院の目安は以下のとおりです
- 保定開始から半年間:毎月~2ヶ月に1回の通院が必要です。
- 保定開始半年~1年間:3~4ヶ月に1回の通院が必要です。
- 保定開始から1~2年間:6~10ヶ月に1回の通院が必要です。
- 保定開始から2年以上:1年に1回の通院を推奨しています。
保定期間には個人差がありますが、最低でも3年、できれば5年以上の保定が望ましいと考えています。 基本的には、保定管理をいつまで継続するかについてはご本人の自己判断となります。

矯正歯科治療中も 健康的な口腔内で いるために

当院では、矯正治療中も定期的にメインテナンスを実施しています。歯石除去などのケアを行うことで、治療中の虫歯や歯周病の予防に努めています。
かわさきノエル矯正歯科の 保定期間中の メインテナンス内容
虫歯・歯周病チェック

目に見えない初期の虫歯や歯茎の炎症、歯のぐらつきなどを確認します。さらに、プラークの付着状況から、トラブルのリスクがないかチェックします。また、かみ合わせによる負担がないかも確認し、口腔内全体の健康状態を総合的に診断します。
歯石除去(スケーリング)・
歯面研磨(ポリッシング)

歯石は毎日のブラッシングでは除去できません。歯周病の原因になるため、放置せずに定期的に歯科医院にて専用器具でしっかり除去することが大切です。歯の表面をなめらかにする「歯面研磨」を合わせて行えば、歯への汚れの再付着を防げるため、虫歯や歯周病の予防につながります。
かみ合わせ(咬合)の微調整

かみ合わせは、生活習慣や歯ぎしり・食いしばりなどの影響により、矯正歯科治療後も変化することがあります。かみ合わせにズレが生じると、歯や顎関節に大きな負担がかかります。そのため、治療後も定期的にかみ合わせをチェックし、必要に応じて微調整を行うことが大切です。
リテーナーの状態確認・調整

リテーナー(保定装置)の装着は、矯正歯科治療後の歯並びを安定させるために必須です。リテーナーは使用状況や時間の経過による変形や、汚れが溜まってしまうと十分な効果が得られません。歯の後戻りを防ぎ、きれいな歯並びを安定させるためにも、リテーナーの状態を定期的に確認し、必要に応じて調整・交換を行う必要があります。
メインテナンスの頻度は 患者様ごとに調整します

歯並びやかみ合わせの安定度は患者様ごとに異なるのと同じように、メインテナンス頻度も患者様ごとに異なります。当院では、一人ひとりの口腔内の状態や安定度に合わせて通院間隔を調整しています。
矯正歯科治療後の「後戻り」はある程度は避けられない現象です。しかし、放置すればズレが大きくなってしまい、再治療が必要になる可能性が高まります。定期的なメインテナンスで微調整を続けていけば、後戻りを最小限に抑えられます。保定完了後も年に1~2回は定期的にメインテナンスへお越しください。