歯並びの乱れにもいろいろなパターンがあります
人それぞれに個性があるように、お口の中に関しても、きれいな歯並びの方もいればそうでない方も存在するなどまさに十人十色です。中でも歯並び・咬み合わせが乱れている状態のことを「不正咬合」と呼び、さまざまな種類が存在しています。
不正咬合は見た目の印象だけの問題ではなく、全身の健康や発音などにも影響をおよぼすこともあります。歯並びの乱れが気になる方は、ご自身がどのタイプに当てはまるのかを一度チェックしてみましょう。JR川崎駅から徒歩2分の歯医者「かわさきノエル矯正歯科」では、症例とご要望に合わせた適切な矯正治療を行っています。
不正咬合の種類
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
いわゆる「出っ歯」と呼ばれる不正咬合です。日本人に多い傾向にあり、上の前歯が傾いて生えている場合と、上顎全体が前に出ている場合があります。
子供の場合は、下顎が小さいことによる相対的な上顎前突症となっていることが多いので下顎の成長誘導を行う必要があります。
下顎前突(かがくぜんとつ)
いわゆる「受け口」と呼ばれる症状です。「反対咬合」とも呼ばれており、下の前歯が上の前歯よりも前に出ています。顎がしゃくれているのが特徴です。
子供の反対咬合は放置しておくと、骨格的反対咬合になってしまうことがありますので、早期治療が有効です。
上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)
前歯が上下ともに突き出ている状態です。口元がとがり、唇が閉じにくくなります。食べ物が咬みづらくなるだけでなく、口の中が乾燥しやすいため、虫歯や口臭などの原因になりやすいというデメリットもあります。
見た目には「きれいな歯並び」であるように思えますが、前歯が外側に傾いているのでよい咬み合わせとは言えません。
叢生(そうせい)
歯が重なり合い、凸凹に生えている状態を「叢生」、または「乱ぐい歯」と呼ばれています。日本人に多い「八重歯」も叢生の一種になります。乱れて歯が生えていることで、歯みがきがしにくく、虫歯や歯周病になりやすい歯並びです。
開咬(かいこう)
奥歯を咬み合わせても前歯が合わず、常に開いている状態になる歯並びです。前歯が咬み合わないので食べ物などが咬み切りにくく、口が開きがちになります。しっかり食いしばれないのでスポーツなどでも踏ん張りが効きにくくなります。
将来的に「奥歯が割れたり・かけたり」する確率が高いです。開咬の治療は難易度が高いので、矯正専門医院での治療が必要です。
交叉咬合(こうさこうごう)
上下の歯が、部分的に互い違いになっている歯並びです。顔の左右のバランスが崩れたり、歯を食いしばりにくくなったりするなどのデメリットがあります。
将来的に歯の破切が起こりやすい状態です。
過蓋咬合(かがいこうごう)
上の歯列が、下の歯列を深く覆っている状態です。常に歯と歯が必要以上に触れ合っているため、すり減ってしまうことがあります。
過蓋咬合は成長期から治療を行うのが有効です。成人の過蓋咬合は難易度が高くなります。(専門医院での治療が必要です。)
空隙歯列(くうげきしれつ)
いわゆる「すきっ歯」と呼ばれる歯並びで、歯と歯の間に隙間がある状態です。食べ物が挟まりやすいだけでなく、空いているスペースに隣の歯が倒れてくるなど、歯並びがより乱れる原因となることもあります。
不正咬合は全身に影響を及ぼします
不正咬合は口の中だけの問題にとどまらず、さまざまな悪影響をおよぼします。気づいていないだけで、もしかすると体の不調の原因は不正咬合によるかもしれません。
- 食べ物をしっかり咀嚼できず胃腸に負担がかかる
- きれいに発音しづらくなる
- ケアが行き届かず、虫歯・歯周病になりやすくなる
- 汚れを落としにくいために口臭の原因になる
- 歯が折れやすくなる
- 食いしばれず力を入れにくくなる
- 顎の関節に負担がかかり顎関節症になる
- 肩こりや頭痛を引き起こす
また、上記のような身体的な問題だけでなく、コンプレックスになるなどして精神的にも悪影響をおよぼすこともあります。「自分は不正咬合かもしれない」と自覚のある方は、心身を健康に保つためにも矯正治療を検討してみましょう。当院ではカウンセリングを行っており、患者様の疑問や不安にしっかりお答えします。強引に矯正治療をすすめることはありませんので、まずはお気軽にご相談ください。